知らない解き方があったら要チェック
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受験算数の裏ワザテクニック 図形編とは、文英堂から出ている中学受験用の参考書です。
文英堂といえば、高校数学の参考書でおなじみの、あの『シグマベスト』を出している出版社です。
そしてこの一冊も、シグマベストシリーズの一冊となっています。
中身は、図形問題の要領のいいとき方を、集めたものです。
形は異なっても、面積はおなじという、いわゆる『等積変形(とうせきへんけい)』の話などから、スタートします。
図形の形を、どう分解するかとか、シルエットを考えてみるとか、組合せを考えてみるとか、そう言った解法が、30コくらい載っています。
その後、立体や相似、角度などの解き方のコツと、続いていきます。
ただしこの本は、メインの問題集として使う本ではなく、分野別参考書です。
この本だけで図形問題を学習するものではなく、図形問題がうまく解けなかったときに、見る本でしょう。
時期的には小学校6年の初め頃~夏休みあたりに、全部知っているかチェックするために使う本でしょうね。
入試の2~3ヶ月前でも役にたつでしょうが、子どもが覚えてすぐに使えるようになるかと言えば、期待薄です。
もちろん、メキメキと学力を上げるお子さんもいらっしゃるでしょうが、図形問題とか、面積図を使う問題などは、理解するのと使えるようになるのとは、別の話です。
このシリーズには、他にも何冊か出ていて、いろんなノウハウが載っていますが、苦手な問題の解き方のところだけ見るという形で勉強するといいでしょう。
基本的に「裏技」と謳っていますが、まあ受験算数の要領のようなもので、中学受験を指導している学習塾であれば、習えるような内容です。
あまり学習塾に通わせずに中学受験したいのであれば、一冊買っておいて読むのも良いでしょう。
【この本の特長】
- 受験算数の「裏ワザ」をわかりやすく解説します。
- 「割合の問題」がカンタンにとける「"はのに"の法則」を紹介します。
- 「旅人算」「通過算」「流水算」「植木算」は「裏ワザはじき」で片付けましょう。
- 「相当算」「濃度」は図にするとカンタン。よくわかる線分図・面積図の書き方を覚えましょう。
- 「図形の比」に関する問題は「キツネの魔法」でやっつけましょう(実は高校で学ぶワザです)。